利き手じゃない左手が、あなたの世界を広げていく
ギターの弾き語りは、 目・耳・口・手をすべて使う“全身芸術”だ。
その中で、練習を続けていて唯一上達のスピードがゆっくりだと感じる場所がある。 それが 左手(非利き手)。
右利きとして生きてきた私は、 これまでずっと「勝手の利く右手」に頼ってきた。 食事も、書くことも、細かい作業も、ほとんど右手が担当してきた。
だからこそ、ギターを持つと気づく。 左手は、人生でほとんど鍛えられてこなかった“未開拓の領域”だ。
最近は、食事や日常生活でも左手を意識して使うようにしている。 すると、ただの「手の練習」では済まない変化が起き始めた。
【左手を使うと、脳の“眠っていた回路”が動き出す】
専門的な言い方をすると、 利き手じゃない方の手を使うと脳の「可塑性」が刺激される。 もっとかみ砕くと、
脳が『新しい道を作ろう』と動き出す。
右手ばかり使っていると、脳の右手担当の領域ばかりが発達する。 左手を使うと、普段あまり使われていない領域が刺激されて、 脳が“新しい回路づくり”を始める。
これは、筋トレで新しい筋肉を使うのと同じ。 最初はぎこちないけれど、 使えば使うほど脳が学習し、動きが滑らかになっていく。
ギターの左手がゆっくり育つのは、 脳がまだその領域を開拓している途中だから。 不器用なんじゃなくて、ただ“これから伸びる場所”なだけ。
【左手を使うと、身体のバランスが整ってくる】
右利きの人は、どうしても身体の右側を多く使う。 その結果、姿勢や重心が右側に寄りやすくなる。
左手を使うと、 身体は自然と左右のバランスを取り直す。
・重心が整う
・肩の力が抜ける
・姿勢が安定する
こうした変化は、ギターの演奏にも直結する。 左手がスムーズに動くようになるだけでなく、 身体全体の“軸”が整うから、音の安定感も変わってくる。
【左手を育てることは、コーチングそのもの】
非利き手を使うことは、 「できないことに向き合う練習」だ。
・思い通りに動かない
・時間がかかる
・集中しないとできない
この“できなさ”は、コーチングでいう 成長の初期段階(意識的な無能)そのもの。
左手を使うたびに、 自分の中の“まだ使われていない力”が静かに刺激される。
そして少しずつできるようになると、 脳は新しい回路を作り、 身体は新しいバランスを獲得し、 行動の選択肢が増えていく。
これはまさに、 人生の可動域が広がるプロセス。
【左手が育つと、あなたの世界観が深くなる】
ギターでは、右手は“表現”。 左手は“土台”。
この両方が整ったとき、 弾き語りは初めて“ひとつの世界”になる。
左手を育てることは、 自分の中の静かな力を育てること。 音楽だけでなく、人生のバランスまで整えてくれる。
【今日のまとめ】
『利き手じゃない左手を使うことは、 脳の眠っていた回路を目覚めさせ、 身体のバランスを整え、 人生の可動域を広げる行為である。』
左手が育つことは、 あなた自身の“まだ使われていない力”が育つこと。
人生を前に進めるためのコーチングでもある。
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