三大疾病は“未来の話”じゃない。若い今こそ備えたい理由
― 今の生活の延長線上にある病気を、どう向き合うか ―
日本では長らく「三大疾病」と呼ばれる病気が、 人の人生に大きな影響を与えてきました。
がん・心疾患・脳血管疾患。 どれも突然訪れる可能性があり、 そして、誰にとっても“他人事ではない”病気です。
今日は、それぞれの病気の特徴、 日本における現状(30年前との比較)、 若くても今からできる予防、 今からできる備え、 そして治療費の目安までをまとめてみます。
■ 三大疾病とは何か
がん
細胞が異常増殖し、身体の組織を壊していく病気。 早期発見できるかどうかが、その後の人生を大きく左右します。
心疾患
心筋梗塞・狭心症など、心臓の血管が詰まることで起こる病気。 突然発症し、命に関わることも多い病気です。
脳血管疾患
脳梗塞・脳出血など、脳の血管が詰まる・破れることで起こる病気。 後遺症が残りやすく、長期のリハビリや介護が必要になることもあります。
■ 日本における現状:30年前との比較
医療の進歩や生活習慣の変化により、 三大疾病の死亡率はこの30年で大きく変化しています。
がん
- 1994年:死亡割合 約 27%
- 2023年:死亡割合 約 24.3% → ゆるやかに減少しているが、依然として死因1位。
心疾患
- 1994年:約 16%
- 2023年:約 14.7% → わずかに減少。
脳血管疾患
- 1994年:約 17%
- 2023年:約 6.6% → 大幅に減少。降圧薬の普及、食塩摂取量の低下、救急医療の進歩が背景。
結論:30年前より死亡リスクは確実に下がっている。 しかし、かかった時の負担は依然として大きい。
■ 若くても今から予防できること
三大疾病は、 「年を取ってからの話」ではなく、 今の生活習慣の延長線上にある病気です。
- 食生活の改善(塩分・脂質を控える)
- 適度な運動(週150分の軽い運動)
- 禁煙(最大のリスク要因)
- ストレス管理
- 定期検診(早期発見が最大の予防)
■ それぞれの病気の予防
がん
禁煙・運動・食生活改善・検診。
心疾患
コレステロール管理・有酸素運動・睡眠・ストレスケア。
脳血管疾患
血圧管理・塩分控えめ・運動・禁煙・糖代謝の改善。
■ 万が一かかっても安心できるように
三大疾病は「命の問題」と同時に「お金の問題」でもあります。 ただし、日本には高額療養費制度があるため、 自己負担は一定額に抑えられることを知っておくと安心です。
がん
- 手術:数万円〜数十万円
- 通院治療:月3〜10万円
- 高額療養費制度で月の上限は約8万円台+α
心疾患
- 入院+治療:数十万円
- 実際の自己負担は10万円前後に収まることが多い
脳血管疾患
- 入院+治療:数十万円
- リハビリが長期化すると月数万円の負担が続くことも
見落としがちな費用
差額ベッド代・食事代・交通費など、 医療費以外の出費が積み重なることが多い。
■ がん保険・入院保険の加入率
- 医療保険(入院保険):約70〜80%
- がん保険:約30〜40%
入院の備えは多くの人が持っている一方で、 がんに特化した備えは半数以上が未加入という現状があります。
■ 今からできる備え
- 高額療養費制度を知っておく
- がん保険・医療保険の見直し
- 数ヶ月〜半年分の生活費を貯めておく
- 家族と話し合っておく
備えがあるだけで、 「病気そのものの不安」よりも 「生活が続けられる安心」が大きくなります。
■ 最後に
三大疾病は、 “未来のどこかで起こるかもしれない話”ではなく、 “今の生活の延長線上”にある病気です。
30年前より死亡リスクは確かに下がっています。 医療も進歩し、助かる命も増えています。
それでも、 かかったときの負担は決して小さくありません。
だからこそ、 若い今からできる予防と、もしもの備え が 未来の安心をつくっていきます。
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